かわいそうな童話

まだ夕日にもなってない

夏は1日が少し長く感じるから嫌い。




電車で1時間かけて家に戻ると



母にドレスを着さされる



「あんたは若くていいね」



元美容師の母は手際よく私の髪を華やかに束ねると

着物を着て真っ赤な口紅を塗る




18歳になってからは毎日この生活だ。

母はクラブのママであり経営者。



私も18歳の誕生日からは母の店で働いていた
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