不良探偵
腕を押さえ、逃げ帰っていく斎藤。

その背中が見えなくなった後。

「ふ~…」

耕介は腹を押さえて、深く長い息を吐く。

「こりゃ今朝は朝飯いらねぇな…」

何を食べても嘔吐してしまいそうだ。

あんな喧嘩屋丸出しの男を朝から相手するのは、流石の耕介もキツイ。

さっさとケリをつけないと、毎日のようにあんなのを送り込まれては、身がもたない。

何より、いつまた雛罌粟が巻き込まれるか、分かったものではない。

早々に解決しなくては…。

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