不良探偵
ゆっくりと立ち上がる雛罌粟。

スカートについた埃を払った後。

「…有り難うございます」

彼女は我妻に丁寧に一礼して帰っていく。

「……」

我妻は振り向きもせず、返事もしなかった。




















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