不良探偵
東京連合は、貧困や差別などの生い立ち上の理由から暴力団に足を踏み入れる必然性は低い、東京都内でも世田谷区や杉並区などの教育熱の高い地域で比較的裕福な家庭に育った者がメンバーに多い。

組織については、暴力団組織と同列に語れるような強固なものではなく、『年代ごとの元総長のもとにつるむ集団』などと例えられるような、曖昧模糊な形で成り立っているものと見られている。

警察庁の把握によれば、暴力団のように明確な組織性はないが、暴走族時代の先輩後輩や独自の人脈で緩やかに繋がり、集団的、常習的に暴力的な不法行為をしているという。

現在の首謀者と目される人物の統率グループは、渋谷や六本木等でクラブを経営するなどしていた世代の後続にあたり、多くが飲食業や不動産業などの正業を有する昭和半ば生まれを中心とした50人程度から成る集団である。

このグループは東京連合の“第三世代”とされ、そのメンバーには数億円から数十億円の現金を有する者もいるという。

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