不良探偵
「この女?ぶっ壊れるまでヤッていいっての」

1人の男が言う。

「ああ、いいよ。失神しても続けていいよ。こないだ売人から買ったドラッグあったろ、あれも試してみようや」

青年が返す。

「ドラックなんてもんじゃねぇぜ、あれ覚醒剤(シャブ)だろ?」

「シャブ漬けにしたら、もう使いもんにならなくなるぜ、この女」

「構やしねぇだろ、物みたいに扱ってくれってネットに書き込みしてるような女だから」

複数の男達が、震えが来るような発言をする。

壊される。

流石の雛罌粟もそう思った。

この男達は、雛罌粟を女と思っていない。

『メス』と見ている。

人間としてすら扱う気はなかった。

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