不良探偵
裏社会で生きていけないほどのトラウマを青年に与えて、耕介は雛罌粟と共に歩いて行く。

モーゼの十戒のように、道を開けていく半グレ達。

恐ろしくて、耕介達の前に立つ事すらできない。

警察も、暴力団も、法律も、自分達を止める事は出来ない。

自分達の時代が来たと思い上がっていた。

強大な暴力で、この街の夜の世界を支配できると思っていた。

そんな彼らの鼻っ柱を叩き折ったのは、更に大きく強大な暴力だった。

もう二度と彼らは、幅を利かせる事は出来ない。

半グレとしての誇りと尊厳を、著しく傷つけられてしまったから。

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