不良探偵
「イラつかせやがって…金受け取って媚びた顔して帰りゃあ、勘弁してやったものをよ」

鼻息も荒く言う鏑木。

「勘弁してやった?何でテメェが上から目線なんだボケが」

耕介はゆっくりと歩み出る。

「いい歳こいて善悪の判断も出来ませんてか?教えてやるよ、お前がやってんのは小学校の悪戯小僧の延長だ。分別盛りの大人がやってると、指差されて笑われるほどハズカシー事なんだよ。気付いてなかったのか?」

「黙れっつってんだよテメェッ!」

剛腕で殴りかかる鏑木!

その拳を回避する耕介。

拳は壁に激突し、穴を開けた。

「激怒する所を見ると、多少自覚はあったか?」

「う゛あ゛あぁぁあぁあぁぁっ!」

不明瞭な叫び声を上げ、鏑木は拳を薙ぎ払う!

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