いけない!?同居生活


「あのさ、さっきさっちゃんが来てたんだけど」

「ん?あ、そうなの?」



そう言えば、今日もあの先輩とやらとご飯だって上機嫌だったっけ。
ここに連れてきてたんだ。



「それがさ、出る時ちょっと様子が変で」

「様子?」

「出る少し前、さっちゃんがトイレに行った時に少し話したんだけど、その時はほとんど酔ってないって自分でもいってたし、見た感じもそうだったんだ」

「うん」

「でも、その後1杯ほどで帰ったんだけど、さっちゃんの足元がおぼつかない感じで、男の人に抱えられるようにして出て行ったんだけど・・・」



胸騒ぎがした。


初めて、偶然買い物の時に会った時の、俺を見た時の視線。
厭らしい、品定めをするような視線を一瞬していたのを思い出す。


すぐにさわやかそうな笑顔に戻ったし、気のせいかと思っていたけど。



さっちゃんは、彼にすっかり心を許してしまっていたし。
すごく嬉しそうだった。
それに、何回もあってるみたいだし、やっぱり思い過ごしかと。



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