BLACK BLOOD



え……?


そう男が言った瞬間ササキが重い一発を腹にいれて気絶させる。



驚いてササキを見れば少し苛立っているようで、私の腕をつかみズンズンと歩いていく。


「ササキ!?」

まるで声が聞こえていないようだ。



私は走ってササキの前に立ち頬を叩く。


パシンッ



我に返ったのか、ハッとして俯くササキ


「……悪い」

か細い声は震えているように聞こえた。


「話聞かせて」

ササキが頷いたのを見て屋上へと連れていった。




< 46 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop