隣にはいつもキミ
「そうだ!愛理ちゃん。日曜日暇?」

「暇・・・だけど・・・?」

「マジで?!よかったぁ!」

そういって、葵は鞄からチケットらしきものを
取り出した。

「遊園地♪行かない?」

葵は小さい子みたいに目をうるうるさせた。

行きたいッ。

でも・・・。

友達・・・だし・・・いいよね・・・。

「行く・・・」

「やった☆じゃあ、日曜の9時駅で待ち合わせな!」

私はコクンとうなずいた。

私の心の中では天使と悪魔がいいあいをしているように感じた。

だったら私は悪魔の方を選んじゃったのかな。

葵には彩さんっていう彼女がいるのに。

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