Twinkle twin
「っ!!いった!」

痛いよなぁ。そりゃあ。
でも、死んでも痛みは感じるんだね。
痛みで汗をかきながら、うっすらと笑みを浮かべる。そして霞んでいた視界がゆっくりと開けていく。大勢の人が私を囲んでいた。そこで私はようやく、まわりのガヤに気がついた。
くすくすと笑う声、心配する声、悲鳴、怒り。
いろんな声が聞こえた。
私、死んだはずじゃないの?
地獄なのか天国なのか、わからないけど、こんなに大勢の人がいるんだな……。
救急車の音が近づいてくる。救急車まであるのか……。現実とそう変わらないね。少しだけ自分を嘲笑う。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop