不機嫌ウイルス




「いや、五十嵐の菌は俺にうつらねーな。俺の方が強いし」


そう言って、晴人の顔が再び近付く。


「わ、私まだ晴人の気持ち聞いてない……」

「は?」


「………私の事好きですか?」


晴人はニヤリと笑い、私にまたキスをした。


こんな男とはもうダメだ。

好きだけど、大好きだけど。


熱いキスが終わった後、晴人は私に囁いた。



「もし風邪がうつったら、うつされにうちに来いよ」


あーぁ、本当になんで私はこんな男に恋なんてしちゃったんだろう。

優しくないし、なに考えてるか分かんないし、
いつもいつもそんな晴人に振り回されてばかり。

でも、


「そん時にちゃんと言ってやるよ、優奈」


こんな晴人が好きすぎるから、たまには風邪もひいてみるもんだって思った。



────【不機嫌ウイルス】END


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