My Fair Farewell







ガラス張りの店の外。


ガラスを挟んでわたしの隣を、裕が通っていった。




通り過ぎるとき、裕はわたしを見て、寂しげな笑みを浮かべて小さく手を振った。



わたしも笑みを作って、控えめに手を振り返した。



そのまま遠くなっていく裕の背中を見送った。





次に会うときが来たなら、きっとそれは、裕がもうわたしのことを過去にしたときだ。



きっと、それにはもうすこし時間がかかるんだろう。



わたしたちがお互いのことを「友達」にするには、一ヶ月よりもずっと長い、長い時間がかかるんだろう。




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