My Fair Farewell
頼りたくても頼れない寂しさと、頼ってもらえない寂しさをお互いに抱えて、
嘘をついて傷つけた。
互いに傷つくのが怖くて、失うのが怖くて、違うのに、こんなんじゃないのに、
騙して、隠して、そうやってボロボロになったのを相手のせいにして、
近くにいても遠くにいても、お互いの距離はいつだって遠くて。
二十歳のわたしと二十四歳の彼は、いい歳してどちらも笑えるくらいに子供だった。
「連絡くれて、ありがとうね」
ふり返った裕にそう言うと、裕はまた、困ったように笑った。