君と出会えて


『んーやっぱため息ついたのは、ヤキモチかな?』

「…………」


『どおした?』

「……ほんとにバカ……」

『ん?』


「………………私だって秀だけなんだから……」

桃華が小さな声でつぶやいた


『まじで、桃華ほんとバカ』

「え?」

『そんな可愛い顔でそんなこと言うの反則でしょ?桃華が悪いんだかんね?』

「え?……んんん」


桃華に俺はキスをした

こんな可愛いこと言われちゃ俺だってガマンできないだろ……。


『ごめん桃華……』


「なんで謝るの。私秀は嫌じゃないもん」


『はぁー。もお、そんなこと言うとまたキスしたくなるでしょ……』


そう言うと桃華の顔は爆発寸前に赤い



やっぱり俺には桃華だけ、

こんな小さなヤキモチも全部桃華の言葉で消えちゃったわ


『………………桃華大好き』


「え?」


小さくつぶやいた声は周りにかき消された

『んーなんでもないよ』



side❥❥❥秀 end






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