クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
7、永遠の兄
永遠に見つかったダメージが大きくてしばらく固まっていると、彼はハーッと呆れ果てた様子で溜め息を吐いた。

「部屋はここでいいんだよね?」

目の前の古いドアを指差して永遠が私に確認する。

一階一番奥の角部屋ー105号室。

声を出そうにも出なかった。

震える目で永遠の目を見て頷くと、彼は私の鍵を使って部屋のドアを開ける。

ガチャ。

今日ほどドアを開ける音を恐怖に感じた日はない。

「ほら、入って」

永遠が怖い顔で私を促す。

一応私の家なんですけど……。

そんなことを頭の隅っこで考えるが、面と向かって永遠に言えるわけがない。

この様子だと、お説教が始まりそうだ。

家主の私よりも先に部屋に入った永遠は、間取りを確認する。
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