クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
そう永遠が私に声をかけ、目の前のソファに座るよう促した。

「はい、コーヒー」

コミュニティースペースのソファに腰かけると、永遠がコーヒーを入れてくれて私に手渡す。

周囲には誰もいない。

「忙しいのに案内してくれてありがとう。場所は何となく把握したので、本多さんはもう仕事に戻ってもらっても……‼」

仕事に戻ってもらってもいい……そう言おうとして、言葉をつぐんだ。

だっていきなり永遠の顔が迫ってきたから……。

ビックリしてギュッと目をつぶると、額にコツンと永遠の額が当たった。

え?

「永遠……?」

驚いて永遠の名前を呟き目を開けると、彼は私から離れ平然とした顔で言った。
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