クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
永遠がキスを終わらせると、私はハッと我に返った。

「な……何でキスなんかするの?」

本当は……何であの人がいるのにキスしたのって聞くべきだったのかもしれない。

でも、あの人の名前は出せなかった。

キスされた私が惨めな気分になるから……。

「何でだと思う?」

私の質問に永遠は質問で返す。

その澄ました表情からは彼が何を考えているのかなんてわからない。

「わからないから聞いてるの!」

私が声を張り上げると、永遠はじっと私を見据えた。

「わからないなら考えなよ。逃げずにね」

少し突き放すような言い方をすると、永遠は私の身体を抱き上げベッドに寝かせる。

「ちょっと……永遠!」
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