意地悪なあいつと同居生活♡
あの光景を思い出すたびに胸がチクチク痛む。
どうしたんだろ私…何かの病気…?
トイレの鏡で自分の顔などをみるが、どこも変わったところはない。
しっかりしろ私!
そう心の中で言い、外へ出ようとすると、何人かの女の子が話しているのが聞こえた。
「ねぇねぇ、さっき廊下で裕也君と美麗ちゃんが話してるの見たんだけど。」
「見た見た!何?あの2人付き合ってんの⁉︎」
「えー嘘⁉︎私てっきり栗原さんかと思ってた!」
え…私?
自分の名前が出て、とっさに隠れる。
「栗原さんって、いつも裕也君の隣にいる人?」
「そーそー!」
「あの人って幼なじみかなんかじゃないの?」
「うん、そう聞いたことある。」
「でもさー、ただの幼なじみってだけで裕也君の隣にいれるなんてずるいよね。」
え…
「わかるー!超ずるい‼︎」
「裕也君狙ってる人可哀想だよねー。」
私ってみんなからそんな風に見られてたんだ……。
私はショックでしばらくその場に立ち尽くしていた。
