幽霊くんに恋しました。

春の暖かい風に当たりながら

キャリーバッグを片手に

小さなアパートの前に来た

「ここか…」

昨日までは 夜も眠れないくらいのドキドキとワクワクでいっぱいだったのだが

先程 不動産屋で聞いた衝撃的事実。

「まさか…幽霊がいるなんて…」

そう これから私が住む【101】号室
には幽霊がいるらしい。

何故 不動産屋が今日の今日まで言わなかったのか。

それは そのことを言ったら絶対に住んでくれないという 小さな理由。

ずっとアパートの前でためらっていてもしょうがないと思い 私はこれから住み始める【101】号室に向かった
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