やっぱり俺のお気に入り
未来はベットに腰を下ろし俺も隣に座った。



「ずっと言わなくてゴメンね?龍斗に言うタイミングがなくて・・・・・今日はね、龍斗がうちに来るってお母さんから青山先生・・・聞いたみたいで、それで急に来たの」



俺は黙ったまま頷きながら未来の話を聞く。



「あたしのお母さんってね、龍斗にもそう見えたと思うけど昔からあんな感じで自由奔放っていうか・・・・・あたしのお父さんと出会う前にお母さんにはすごく好きで好きで仕方なかった人がいたんだって・・・お母さんにとって人生一度の大恋愛だったらしいの・・・・・」



そう言うと、俺にそっと一枚の写真を差し出した。



「これは?」



「お母さんとその相手・・・」



写真には寄り添う笑顔の二人。



その様子からして恋人同士の写真。



女の人は確かに未来のお母さんの若い頃のようだ。



そしてその隣には・・・・・



「この写真の未来のお母さんの隣にいる男の人・・・・青山???」



「違う。でも似てるでしょ??あたしだってそう思ったもん」



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