やっぱり俺のお気に入り
青山がいなくなると、俺と目が合った未来のお母さんはウインクしながら、



「こんな母親だけど未来の事、宜しくね」



と、明るい声で言ってみせた。



「はい。そのつもりですから!!」



「その気持ちが嬉しいわね」



俺の気持ちはひとつだし、迷いなんてねぇから。



「あれ??青山先生は??」



食器洗いを終えた未来がリビングへと入ってきて不思議そうに聞いてきた。



「未来!雨宮君とお似合いね♪あなたなんかじゃ、こんなイケメン、この先絶対出会えないんだから大事にしてもらいなさい!!ねっ、雨宮君、こんな娘ですが大事に可愛がってあげてね♪」



「/////んもぅ~!何いきなり言ってんの??お母さんったらっ」



「はい。もちろんです」



「龍斗まで~。お母さんのテンションに合わせなくてもいからぁ~」



照れてる未来を見るとなおさら実感するんだ。



こうやって笑い合える時間が好き。



そんな時間をくれる未来が好き。



未来がそばにいる時間が、他のどんな時間より俺は好きなんだ。




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