やっぱり俺のお気に入り
俺の前に一人の女が立った。



顔を真っ赤にして俯くところは、あの地味女だったが・・・・・。



「・・水泳部なの?」



俺が一言聞くと、その女は小さく頷き頼りなげな笑いを浮かべた。



「はい。泳ぐの好きなんです・・・・今も練習があって、終わってそのまま・・・・あたし、髪の毛も結わえてなくて・・・・バサバサで恥ずかしい・・・です」



「メガネは?最初、誰だか分からなかったよ」



「あ、泳ぐ時は取るから、いつも部活の帰りはそのままで・・・・・」



「ふーーん。そうなんだ」



「はい・・・・・」



メガネがないと女の目がよく見える。



この女があの地味女・・・・・。



・・・・・マジ??



だって、だって・・・・・この前と印象が違うよな・・・。
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