黄色い春 1話
一つの大きな行事
なんだかんだで四月は過ぎ、五月が迎えた。
体育大会ということで、各学年は色々な競技にむけてやっている中、この三年D組ではまだ誰がどの競技をやるか決めていなかった。
「よし、そろそろ決めるから、やりたい競技には挙手をすること。それじゃ、100m走るやつはいるかー」
D組には運動神経が良い奴はあまりいない。この100m走は男子と女子二人ずつでやるらしい、ということで、俺達四人でやることになった。
「練習は体育の時間と、学活のじかんでやるから、まだやりたいという人はやってくるように、ではさようなら」
と、先生がそう言うと帰宅をした。
四人でいつも通りに帰って、途中で行き先が違う俺と海由は逞と朱里にわかれて帰った。二人で歩いているといきなり海由がこう言った。
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