After -deconstruction "God Ideology"
 それからしばらくしてあの光もすっかり陰に消え,同時に夕日も消えた.

夜鳥の鳴き声が聞こえ始めた.

ジラスもやっと気がついた.

そして自分の右手の人差し指に温かい感触のある指輪がはまっているのがわかった.

まるで<火>をはめているような感覚だ.

(何なんだ,これは?

 これが,あの…護り…なのか.)

ジラスはその謎の指輪をキャサに見せてみた.

「あら,どうしたの?

 その指輪.

 でも指輪はふつう薬指にするものよ.

 ふーん,それが中に入っていたの?

 もういいわ.

 それはジラスにあげるわ.

 それにしても,ずいぶん遅くなったわね.

 今日はもう帰りましょう.」

キャサはちょっとがっかりしていたが,足早にリーリュスの村へと向かった.

ジラスもそのままキャサの後について互いに無言で歩いていた.
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