After -deconstruction "God Ideology"
 そのやり取りを他の神はどう見ていたのか.

簡単に言えば無視していた.

聖神,そして聖犬となったマテーラは辺りをうかがうのに必死だった.

土神も似たようなものだった.

風神はどちらにもあまり興味を示していなかった.

聖神は他の神がおとなしくなった頃に皆を召集した.

「そろそろ行くよ.」

「ちょっとー,待ってぇー,街が騒がしいそうなのよー.」

風神は天性で何かあるのではないかと久しぶりに悟った.

「おいおい,ミナトシティは騒がしいんじゃない.

 賑やかって言うんだ.」

土神があまり言葉を知らない風神に教えてあげた.

「土神,違っているのはあなたみたい.

 ついに奴らが攻めてきたみたい.

 みんな,何としても必死に護り抜くのよ.」

聖神は他の神の同意も得ずにさっさと行ってしまった.

他の神もその後を追っていった.
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