あいつに恋するわけがない
「え?あぁこの次の次の駅のすぐ近くだよ」
「そうなんだ てかさなんでそんな時計気にしてるの?」
「え?」
無意識にお風呂のこと考えてたんだ!
「えっと、その、お風呂冷めちゃうなーって思って」
「え?」
大久保君は不思議そうに笑った
「うちひとり暮らしなの!」
大久保君は驚いた顔をした
「偉いね」
「そんなことないよ」
褒められてまた嬉しくなる
「たまに遊びに行ってもいい?」
「え!?」
意外な一言に心臓が飛び上がる
「迷惑だったかな?」
大久保君が悲しそうな顔をする
「全然!!いつでもOKだよ!!」
「良かった~」
大久保君が嬉しそうな顔をする
「てか凉音降りるのここじゃない?」
電車のドアが空いている
私の降りる駅で
はぁ
もっと話したかったな
「じゃあまた」
そう言って私は電車の降り大久保君を見送った