~叶わぬ恋~
第1章
私は河崎 鈴音(かわさき すずね)。1ヶ月前に高校1年生になった。
私達が通う私立北沢高等学校は、登校時に生徒会長が校門の前に立って「あいさつ運動」をしている。
今日も生徒会長が校門の前に立っていた。
鈴音「おはようございます」
奏 「おはよう」
生徒会長の白城 奏(はくじょう かなで)先輩は、この学校ではとても人気で、先生達にもすごく気に入れられている。彼の周りにはいつもたくさんの人が集まっている。彼のすごくかっこいい外見と、ポジティブでユーモアな性格、そしてなんでも完璧にこなすところが人気の理由なんだと思う。
私には次元が違いすぎてなかなか近寄り難い存在なんだよね(笑)
ー授業中ー
かなで先輩、毎朝たいへんそうだなぁ
朝から女子に付きまとわれちゃってるし、影でめっちゃ写真撮ってる人とかおるし、、、てかなんで先輩の事考えてんの?どーでもいいじゃん!…
鈴音 (ボ ━━━━ーー--‐
明 『すず?先生に当てられとるよ』ヒソ
ハッ!あれ?あ、今授業か!
先生「河崎さん、早く読みなさい。」
鈴音「あ、はいっ」ガタ
((やばー…気づかんかった…(汗)
キーンコーンカーンコーン
ー昼休みー
鈴音「あかり~!さっきはありがとー!」
明 「も~、あたしが教えてなかったら今頃職員室行きだよ?あのミーラババァそういうのにうるさいからね」
鈴音「助かりました!感謝感謝です」
明はしっかり者で気が強いけどすごく美人で、まるで私より2歳も年上のような感じがする(笑)でも男子の前になると一気に性格変わいるんだよね。違うだろうけど二重人格なんじゃね?って思ってしまうぐらい。
明 「で、さっき何考えてたの?」
鈴音「え、なんで??」
明 「あんなにボーッとしてたらなにか悩みがあるんじゃないかって思うでしょ?」
鈴音「別に悩みとかじゃないよ、大丈夫(笑)」
明 「ならいいけど。」
ガチャ
留美 「あ!やっぱここにいたー!にーな!2人とも屋上におったよー!」
仁衣菜「るみちゃん、もうちょっと音量さげないと、ここ一応立ち入り禁止だから先生に見つかっちゃまずいよ?」
留美 「あ、ごめん!(汗)」
鈴音 「てゆか、2人とも呼び出されてたんじゃないの?」
留美 「もうおわったー!」
仁衣菜「案外早かったよ~(笑)」
明、仁衣菜、留美、私の4人は同じ小中学校出身。つまり幼なじみってこと。
留美はすっごい可愛くて明るい。そしてリア充!でも時々毒舌(笑)
仁衣菜は、見た目はすごく大人っぽいけど、ほわっとした性格で一緒にいて落ち着くんだよね~(笑)
留美 「あ、そーいえばあかり、好きな人できたーとか言ってたけどあれからどーなったん?」
鈴音 「え、でもそれ結構前だったよね?」
仁衣菜 「どーなったのか知りたい~」ワクワク
明 「ふふふ…なんとっ!!付き合うことになりましたー!!」
鈴音 「まじで?!」
留美 「ほんとにー?!おめでとー!」
仁衣菜「あかりちゃん…おめでとう…!」
鈴音 「おめでとう!!!…え…てか好きな人って誰なの?!」
明 「生徒会長のかなで先輩♡」
留美・鈴音・仁衣菜「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!?!」
留美 「え、あの奏様だよ?!ホントに言ってんの?!」
明 「ほんとだよ(笑)嘘つく必要なんてないでしょ?」
鈴音 「どーやってOKもらえたわけ?」
明 「告ったら即OKもらえたの♡」
留美・鈴音・仁衣菜「まじかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ー部活ー
私は陸上部のマネージャーをしている。そして、ここ(陸上部)の部長はなんと…奏先輩!
奏 「すずちゃん、次100mやるからみんなのタイム計って」
鈴音「はいっ」
(よーい、ピッ ダッ!ッタッタッタ…ピッ!
大輝「マネージャー、今の俺のタイム教えて」ハァ ハァ
鈴音「はいっ!大輝先輩の記録10秒23です」
大輝「遅ぇな…。」チッ
ドンっ
奏 「だいき~おめぇ相変わらず速ぇなぁ(笑)」
大輝「速くねぇよ、まーお前よりは速いけどな(笑)」
奏 「つっても0.02秒しか変わんねぇじゃん!」
大輝「速いのは事実だろ」
奏 「おしっ!じゃあ次は抜かしてやるよ」
大輝「させねーよ」
黒西 大輝(くろにし だいき)先輩は、奏先輩と同級生で2人ともすごく仲がいい。親友と言える仲だと思う。大輝先輩もすごくイケメンで女子からは大人気!奏先輩と大輝先輩は白王子・黒王子ってこの学校の女子は呼んでいるほどだ。
明 「かなー!」
奏 「おっ!来てたのか!」
明 「うん、タオル持ってきた」
奏 「さんきゅっ!」ニコ
明 「…いいえ//」
…いつの間にあんなに仲良くなったんだろ

< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop