先生、私を恋愛対象に入れてください!
大人な恋って

ここから始まる!?

高校に入ったら…高校生らしい

素敵で


甘くてほろ苦い


大人な恋ができると思ってた……
思ってたけど!!


「こんなの望んでなぁぁぁぁい!!」


「なんだってんだよ、うるせーな!」


「先生!そりゃ無いですよ〜なんで私だけ夏休み学校来なくちゃいけないんですか!?」


「おめぇが授業中寝たり、教科書忘れたり、テストの点数悪ぃからだろうが!!」


「うぅ……」


そう、そうなんです。
私…相川 日向子・16歳 は単位が足りないため補講として夏休みに学校に来なくちゃいけないんです。

なんてこったい……高校2年生の1番遊べるお休みを!!
私のバカ!!

そんな落ち込んでる私に追い討ちをかけるように


「自業自得だろ」

このクソ教師!
憎い…この冷血悪魔な城之内先生が私は今、とても憎い!!


確かに自業自得だけど、少しくらいおまけしてくれてもいいじゃない!

ああ、もう泣きたい……

だって、高校2年生の夏休みだよ?

1年生の時よりのんびり出来て
3年生みたいに受験に悩まなくていい

あの1番有意義に過ごせるっていう夏休みだよ?


「今年こそ、恋ができると思ってたのに……」


「あ?なんだって?」


「!?い、いえ何にもないです!」

あちゃ〜、声に出ちゃった!
良かった聞こえてなくって。


「まぁ、サボりたきゃサボれば? 別にお前の勝手だからな」


そう言って城之内先生は不敵に微笑む。

意地悪なことを除けばすごく素敵な先生だっていうのに……

「……アシタカラガンバリ……マス」


この人の場合サボった時の方が怖い。

はぁ、これから憂鬱だなぁ。


「それじゃぁ、私はこれで。 失礼しました」


城之内先生に挨拶を済ませ、帰ろうとした時ー


「ああ、それから相川。」


「??なんです?」


振り向いた私に、満面の笑みで先生は言う。



「お前みたいなお子様に、まだ恋は早いと思うけど?」
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