【短編】 happiness
中学生になると

二人とも

なんだか気恥ずかしさが勝っていて


言葉を交わすこともなくなった。


同じ時間に鳴っていた玄関のベルも


鳴ることはなくなった。


廊下ですれ違っても


お互いに目をそらす。


そんな生活が当たり前になっていった。
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