プリテンダー
2時間半ほど経った頃、矢野さんが2軒目に行こうと言い出した。
「落ち着いて飲める雰囲気のいいバー見つけたんだ。行くだろ?」
「明日は休みだし、まぁいいですけど…。」
「杏さんも、まだ飲めるでしょ?」
「そうだな、もう少し飲みたい。」
「ですよね!行きましょう!」
1軒目をちゃっかり杏さんにご馳走になって店を出た。
変わった人だけど、こういうところは上司らしい。
もしかして矢野さんは最初から杏さんの財布をあてにしていたのか?
「ご馳走さまです!」
「たまにはな。」
矢野さんおすすめのバーを目指して歩いていると、何軒かのラブホテルが建ち並ぶ場所に差し掛かった。
女性の上司と歩くには抵抗のある場所だ。
杏さんは珍しそうにラブホテルを眺めている。
「杏さん、こういう所はそんなにガン見しちゃダメですって。」
矢野さんがそう言うと、杏さんはまた首をかしげた。
「そうなのか?」
これ絶対入ったことないよ…。
って言うか、ここが何をする場所かも知らないのか?
世間知らずにもほどがある。
相当の箱入り娘なのかも。
「落ち着いて飲める雰囲気のいいバー見つけたんだ。行くだろ?」
「明日は休みだし、まぁいいですけど…。」
「杏さんも、まだ飲めるでしょ?」
「そうだな、もう少し飲みたい。」
「ですよね!行きましょう!」
1軒目をちゃっかり杏さんにご馳走になって店を出た。
変わった人だけど、こういうところは上司らしい。
もしかして矢野さんは最初から杏さんの財布をあてにしていたのか?
「ご馳走さまです!」
「たまにはな。」
矢野さんおすすめのバーを目指して歩いていると、何軒かのラブホテルが建ち並ぶ場所に差し掛かった。
女性の上司と歩くには抵抗のある場所だ。
杏さんは珍しそうにラブホテルを眺めている。
「杏さん、こういう所はそんなにガン見しちゃダメですって。」
矢野さんがそう言うと、杏さんはまた首をかしげた。
「そうなのか?」
これ絶対入ったことないよ…。
って言うか、ここが何をする場所かも知らないのか?
世間知らずにもほどがある。
相当の箱入り娘なのかも。