すべてが思い出になる前に
「そういえば宮﨑、教授が呼んでたよ‼︎」
はっとなり、腕時計を見て12:45
教授に論文見せに行く約束をしていたのを、うっかり忘れていた。
「やっべ、忘れてた」
「早く行った方がいいんじゃない?」
「ごめん先に行く、じゃーな」
トレー片手に返却棚へ走って行った。
なんてこった…
今日中に論文の中間報告を教授にしないと、学会の提出締切に間に合わなくなる。
校舎の廊下を走り、研究室の前に立ち止まると扉を勢いよく開けた。
「失礼します…」