すべてが思い出になる前に
夜の21:45
今日は研究を早めに切り上げて家に帰った。
冷蔵庫からビールを取り出し、ベランダの方へ向かう。
ベランダの手すりに両肘をつけて、外の風景を眺めながら、ビールの蓋をカチャッと開けて一口飲んだ。
ブーブーブー♬
ズボンのポケットに入っていた携帯が震えていた。
携帯の画面には【 犬養 翼 】と表示されており、電話が鳴っていたのですぐに出た。
「もしもし、涼太?日本に着いたよ。そこで急で悪いんだけどさ、今日お前ん家に泊まってもいい?」
「今からかよ…いいけど」
しぶしぶ家に招き入れることにした。