すべてが思い出になる前に
「仕事終わりのビールは美味しいね‼︎でも私達2人だけって寂しくない?」
「そう思って翼を誘ってみたんだけど、取り込み中だから後でって言われたんだ」
「なーんだ」
視線を落として俯く友理奈だったが、目の前にある料理を口にした。
「涼太‼︎」
名前を呼ばれ、振り返った涼太の右肩を何度も叩く友理奈。
「痛い痛い、何だよ⁉︎」
「涼太、これすっごい美味しい‼︎」
目をキラキラさせながら食べる友理奈を見て、思わず笑ってしまう涼太。
「ハハハ、相変わらず美味しそうに食べるよな」
「だって美味しいんだもん、嘘じゃないよ?」
「喜んで貰えて光栄です」
涼太は笑いながらまた一口ビールを飲んだ。