すべてが思い出になる前に
涼太の家に上がり込んだ4人は、リビングや台所で何かを用意し始めたのを遠目で見ていた涼太は、トレーナーの中に手を入れてお腹あたりをポリポリ掻きながら
「ちょっと着替えてくるから、汚くするなよ」
そう言って涼太は寝室へ入っていった瞬間に、4人はニヤリと笑い、目配せをした。
Tシャツにジーンズを履いて寝室から出て来た涼太は、リビングへ向かうと
バンバンバン♪と涼太に向かって、いきなりクラッカーを鳴らした。
「えっ何々?」
「何って、涼太の誕生日に決まってるだろ⁉︎」
翼は涼太の肩を組み、リビングのテーブルへ誘導されると、目の前には小さなホールケーキが用意されていた。