すべてが思い出になる前に
友理奈が余りの綺麗な花嫁姿を見て、誰もが息を呑むほどだった。そんな花嫁姿を目の当たりにした友理奈の両親は、感極まりハンカチで口元で覆った。
教壇の前で待っていた涼太の隣に並んで、目を合わせて微笑みあった。
神父が誓いの言葉を述べる。
「良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います」
「誓います」
涼太はマイクを片手で持ち、来賓者に向けて宣言をした。