すべてが思い出になる前に
「今日のよき日、私たちは、ご列席くださった皆様の前で結婚式を挙げます。これから、どんなときも心をひとつにして、困難はふたりで乗り越え、喜びはふたりでわかちあい、希望に満ちた明るい家庭をふたりで築いていくことを、皆様の前で誓います。
20●●年△月□日 新郎 宮﨑涼太 新婦 堤 友理奈」
お互いに指輪交換を済ませ、涼太は両手でベールアップをし、友理奈の両腕に触れ、誓いのキスをした。
新郎新婦が退場し、教会の外で待機する参列者の前に新郎新婦の2人が長い階段をゆっくり降りて来た。
「おめでとう♫」
手の平に乗せていた花びらがヒラヒラと目の前に舞い降りた。
階段を降りた後に、友理奈の頭上に花びらが引っかかっていることに涼太が気づいた。