空に願いを…


ねぇ、空?
こんな小さい赤ちゃんは
まだ性別がわからないのよ?
女の子だったら、どうする気?


なんだか笑えちゃう
いつもしっかりしていた空
そんな空の思わぬミス


そして、もうひとつ箱を手にした
あれ?なんか…見たことある
それは前に空がプレゼントしてくれた
指輪のブランドだ

空箱、もしかして
空が保管してくれていたの?

そう思いながら箱を開け開けてみた



ねぇ、空
どうして?どうして今なの?

タンスの中は空っぽ
なら、これも…
この指輪も空の手で処分してよ


どうして、残していくのよ…
さっきまで笑っていた顔に
止めどなく涙が伝う


指輪は二つあった
私と…空のだ


あの時、もしかしたら
空は結婚して子供を育てようとしていたのかもしれない
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