one more chance――美少年は女総長――
伶は悪くない

ドカッ!

バキッ!

脆い音が響く。

「も…もう…やめ……助け…」

1人は一発で伸びた。 だけどこいつは中々しぶとい、兄貴と呼ばれていただけあるな。

「お、おい、もう止めてやれよ」

「こいつ死んじまうぞ」

俺は路地裏にいた奴らの中の3人に両腕、後ろから取り押さえられていた。
でも脚は自由なままなため、こいつを思いっきり蹴ったり、かかとで踏みつけたりを繰り返した。

「おいマジヤベーって」

「誰か手伝え、こいつ3人係りでもびくともしねぇ」

「おい!誰…か…?」

俺を取り押さえていた奴の言葉と同時に俺の目の前に現れたのは。



「しゅ……う……」



「もう止めておけ、それ以上やるとそいつ死ぬぞ」

見られた。

荒れている姿を見られた…

「来るなって言っただろ」

「何故来た」と言ったら「何でだろ」と言われ、はぁ?と思った。

「でも何か追いかけないといけないって思っただけ」

愁は微笑んだ。

ドキッ

?何だ今の…?

俺は身体の力を抜いた。

「もう放していい」

取り押さえていた3人に言った。

俺が自由になると愁は「俺達の倉庫に帰ろ」と言った。

俺は青龍の皆になら柚原と龍の事言ってもいいと思った。

話そ皆に……


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