キミに…Kiss
その夜、あたしは一晩中 布団の中で考えた。
いつかは決断しなきゃいけないことに、そして答えを出すために──・・・
「愛理、おはよう。調子はもういいの?」
「うん。昨日は迷惑かけちゃってゴメンね」
「お礼を言うのは陸くんでしょっ!今日会ったら1番に言いなさいよね」
「……うん」
椅子に座りママが作ってくれた朝食を食べながら、もう1度 自分の気持ちを整理していると、いつになくおとなしいあたしをママが心配そうに何度も声をかけてきた。
「ホントに大丈夫なの?」
その度にあたしは
「ママ、さっきからそればっかり。大丈夫だって言ってるでしょ」
そう言って最高の笑顔を見せたけど ホントは心の中で何度もママに“ゴメンね”って謝っていた。
それはママと約束をしたのに、もうすぐあたしがそれを破っちゃうからで──・・・