Four you ~2+2=4=2×2~
カメラマンはそう言った。だが、上手を行っていたのは家政婦を提供する会社、Nホームサービスの方だった。
「すみません」
窓口に立っている天川に、陽未が声を掛ける。
「動画の方ですか?」
陽未が口を開く前に、天川が尋ねる。うなずくと、天川は陽未を応接室へ通した。
「それで…今回はどういったご用件で?」
そして、陽未は自分の恐ろしい計画を口にした。
「家政婦さんを、引き取って欲しいの」
「引き取る?」
「必要ないから、私達には」
天川は少し考え、こう言った。
「引き取るのは構いませんが…親御さんは恐らく、また新しい家政婦をオーダーするだけだと思いますよ」
「じゃあどうしろって?」
「そうですね…では」
イスに座っていた天川が立ち上がる。
「全家政婦の機能を停止する、というのはどうでしょう?」
「…どういうこと?」
「ホログラム家政婦の稼働状況は、全てこのNホームサービスで管理しているんです。つまり、動きを止めることも容易です」
「でも…そんなことできるの?」
「できなくはありません。…が、協力者の方が必要ですね。会社外の人間が。…頼める方はいますか?」
「…一人いる」
暗転。再び明るくなった時、陽未の隣には、陽未の同級生である広田鈴菜(ヒロタ・スズナ)がいた。
「すみません」
窓口に立っている天川に、陽未が声を掛ける。
「動画の方ですか?」
陽未が口を開く前に、天川が尋ねる。うなずくと、天川は陽未を応接室へ通した。
「それで…今回はどういったご用件で?」
そして、陽未は自分の恐ろしい計画を口にした。
「家政婦さんを、引き取って欲しいの」
「引き取る?」
「必要ないから、私達には」
天川は少し考え、こう言った。
「引き取るのは構いませんが…親御さんは恐らく、また新しい家政婦をオーダーするだけだと思いますよ」
「じゃあどうしろって?」
「そうですね…では」
イスに座っていた天川が立ち上がる。
「全家政婦の機能を停止する、というのはどうでしょう?」
「…どういうこと?」
「ホログラム家政婦の稼働状況は、全てこのNホームサービスで管理しているんです。つまり、動きを止めることも容易です」
「でも…そんなことできるの?」
「できなくはありません。…が、協力者の方が必要ですね。会社外の人間が。…頼める方はいますか?」
「…一人いる」
暗転。再び明るくなった時、陽未の隣には、陽未の同級生である広田鈴菜(ヒロタ・スズナ)がいた。