押しかけ社員になります!

*表彰?


私が話があるなんて言い出してしまったから、結婚に触れるような話の流れにしてしまった。
ちゃんと付き合って行けば、話さないといけなくなる事…、確認し合いたい事も出来てくると思う。そうして、100パーセントで無くても、不安になる事は解消していくものよね。

私…ごく普通で何も無い人間。そんな私が部長に出来る事と言ったら、…信じて貰える人間で居る事くらい。部長が私を不信に思う事はあってはならない。当然だけど。
私を好きになってくれたと言う事は、私を信じてくれたと言う事。

「西野、いつもみたいに百面相をしているが、…何かあるのか?」

あちゃー。今度は私…。今までは家でいつも一人だったから、考え事をしていても指摘される事はなかったんだよね。

「いいえ、大した事ではありません。普通の事を考えていただけです。
んー、…部長の事、大切にしないといけないって。最重要人物ですから。あ、普通の事って言いましたけど、部長が大した事ないとか、普通とか、そんな事では無いですよ」

「最重要人物?何じゃそりゃ。SPにでもなるつもりか?」

「あー、そういう本格的な外敵からの守りとかは無理です。どう考えも。必要なら本物のSPを依頼してください」

「…珍しく普通に返して来たな」

「…今、普通の考え方をしている最中でしたから。思考回路も普通なんです。柔軟性に欠けているんです」

「ふ~ん。ところで西野、秘書する気は無いか?」
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