押しかけ社員になります!

「西野、親御さんに都合を聞いて貰えないか?挨拶に行きたいと思っている」

…あ……。

「はい。父は普通の会社員です。母はパートに出ていますが、土日なら都合はつくと思います。
部長の予定の空いている時に併せるようにします」

「いや、それは違う、失礼だ。親御さんに併せるから聞いて欲しい」

部長…。

「有難うございます。聞いてみます」

「頼んだぞ?それから、うちの親の事なんだが、離婚しているから、母親に会ってくれるか?
難しく思わなくていいし、畏まらなくていいから。会ってくれるだけでいいんだ。
…お袋、早く会いたいんだってさ。煩いんだ…会わせろって」

「はい。宜しくお願いします。私はいつでも大丈夫です」

「うん。遠いから、ゆっくり出たら一日掛かりになるぞ」

「はい。えっと、何がお好きですかね…。和菓子、洋菓子ならどっちでしょう?」

「ん?何でも好きみたいだぞ?そこは『女子』だから」

「解りました。では行く時に準備します」

ふぅ、何だかちょっとだけ、世間で言う結婚に近づいた関連のものが増えて来たって感じがする。
結婚は…まだだけど。
挨拶はしておかないと、大事な礼儀ですから。でも、私を見てどう思うかな……。考えたら、不安しかない。
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