押しかけ社員になります!
再エントリー

「常務、いつものようにお昼預かっています」

「ん、…有難う。君もお昼にしなさい」

「はい、では、行って来ます」


『お疲れ様です、ブチョー』
フッ。いつものメモ。…部長、か。
ふぅ。お陰で曜日を再確認出来るよ、西野。

「頂きます」

二段になっている弁当箱を外して並べた。今日も旨そうだな。有難う。
さてと、どれだ?椎茸を混入させているのは…。
お、今日は割とストレートに挑戦して来ているじゃないか。
蓮根のはさみ揚げの中にチラチラ見えてるじゃないか…。
…んー。…食ってみるか。…ん、うん。…食べられる。気にならない、…旨いじゃないか。椎茸というやつは旨味があるな。…うん、この主張する匂いも気にならない。やはりビジュアルだけの問題か…。
こうなると、嫌いな物でも無い気がするな。…まあ、そのものズバリで目に入って来たら、やはり無理かも知れないけど。
玉子焼き…。これは変わりない。…旨い。
んー。職権濫用してしまおうかな…。昼はここで一緒に食べようって、決めてしまおうかな。
西野…、上層にある役員室ばかりの階には来たく無いって言うし。
弁当も下で秘書が預かって来る事になってる。
俺の希望だから作ってくれて、だったら受け渡しはどうしようと言うから…。
私が朝預かりましょう、水曜に限った事ですから、特に何が困るなんて事もありませんよと、アイツが言った。
そして、アイツの…、加藤の手を経由して、今、弁当がこうしてここにある訳だが。
公私混同…だな。
選りによって…加藤を経由するなんて。…。
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