つながる

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「で?お前はいつまで俺の家にいるんだ?」

幸太郎の作った野菜たっぷりの味噌汁を
幸太郎の向かい側に座って食べる。
おー、意外とうまい!

「幸太郎美味しい!おかわり!」

茶碗を幸太郎の目の前に突き出す。

「おー、うまいかうまいか、よしいっぱい
食えよ〜」
笑顔で味噌汁をよそう幸太郎。

「じゃねぇわ!おっまえ、ほんとに
帰んねーのかよ」

手が止まった幸太郎から茶碗をぶんどって
自分で盛る。

「おい、そんな口尖らせても可愛くねぇぞ
男みたいな体しやがって」

「ちっ。」
アヒル口とやらをやってみたのに。残念。

「はぁ。」

「わざとらしくため息なんかつきやがって。
こっちがため息つきたいわ。帰りたくても
帰らんねぇんだよ。てことで幸太郎
これからしばらく、よろしく」

一応頭を下げる。

「おっまえ、、、はぁ。しかたねぇ。
拾うんじゃなかったこんなガキ。」

「さっきからガキって、私は17だ。」

「は!?17?見えねぇ。いや図体だけは
17だな。にしても童顔だなぁ。」

あー、うっさい。
ご飯ご飯。にしてもうまいなぁ。
なんでこんなむさ苦しい幸太郎が
こんな美味いの作れるんだ。

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