振り向いたらあなたが~マクレーン家の結婚~
―2週間後―
セント・アンドリュース教会では、今日、盛大な結婚式が行われる。サウストン男爵マクレーン家の長女マリアンヌと、ケヴィン・コスナー氏の結婚式だ。参列者は大勢いた。
ケヴィンの母ももちろん参列していた。そして主役の登場を待っている参列者たちが、大騒ぎしたことがあった。なんと、イギリス王ジョージ5世が登場したことだった。
国王は数人の護衛を付けて、参列した。参列者たちは、ザワザワ騒ぎ、しかし混乱したままお辞儀して、出迎えた。参列者たちの頭の中には、「一体全体、どうして国王がここに来るのだろう!もしかしてこの花嫁、花婿は重要人物だろうか?」と言う考えが浮かんでいて、目を白黒させていた。
その教会内での騒ぎが、マリアンヌのいる控えの間にも聞こえてきた。
「まあ、一体なんであんなにうるさいのかしら?」リリーは怒りながら言った。マリアンヌのドレスを整えながら、ケイトやメアリー達が忙しそうにしている。
「きっと、誰かが遅刻してきたのよ。」と、ケイトはドレスを見ながら言った。
「ねえ、もうそろそろ時間らしいわよ。」教会に人から話を聞いてきたポリアンヌが皆に伝えた。他の姉妹たちは全員お揃いのラベンダー色をしたドレスを着ている。
シンプルだが、4人に似合っていてとても美しかった。みんなそれぞれ、手袋にリボンで花を付けている。
マリアンヌはとても緊張していた。マリアンヌのドレスは勿論白色で、レースがたくさんついていて、腰の所に白いリボンがついていた。マリアンヌはとても緊張していた。
「マリアンヌお姉さま。とってもきれいよ。マリアンヌお姉さまが幸せになってくれて嬉しい。」ポリアンヌがそう言うと、マリアンヌにギュッと抱き着いてきた。
他の姉妹も口々にお祝いの言葉を述べ、マリアンヌとそれぞれ抱き合った。
マリアンヌは嬉しさと緊張で体がどうにかなりそうだった。
そして、父がやってきて、マリアンヌはベールを被り、急いで扉の方へ行った。父の腕を掴んで、マリアンヌは待っていた。
父が「おめでとう」と言ってきたので、マリアンヌは「ありがとうございます。」と言って涙ぐみそうになった。扉が開かれ、マリアンヌと父は、教会の通路を歩いた。その先にはケヴィンがいた。
父と共にケヴィンの前へ行くと、マリアンヌは嬉しさで胸がいっぱいになった。ケヴィンの方を見ると、ケヴィンは慈愛に満ちた目でこちらを見ていた。
「マリアンヌ、とてもきれいだよ。」とケヴィンはほほ笑んで言った。マリアンヌは嬉しさでクラクラしそうだった。それからのことは、もう何も覚えていない。
式がどうやらうまくいったらしいのは、無事に終わったと分かったからだった。

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