その背中、抱きしめて 【上】



案の定、朝食中はずっとたくさんの視線で体に穴が開きそうだった。



「はぁ…早く家に帰りたい。辛い」

朝食後、バンガローに戻って荷物をまとめながら本音が出る。


「女バレの人たちも翔くん狙いの先輩たちも1年もいますからね。でもあれだけハッキリ翔くんが、宣言したならみんな諦めるんじゃないですか?」


いや、甘い。

これが少女漫画だったら


「あの高遠くんが何でこんなたいして可愛くもない女と付き合ってるの?まじムカつく。とかいってトイレに呼び出されて個室に閉じ込められて上から水かけられるんだよ」

怖い!

怖すぎる!!


「ゆず先輩、考えすぎですよ!そんなの本の世界だけですって!だいたい、万が一そんなことされたら翔くんが黙ってないですから。ゆず先輩を守る翔くん…考えただけで鼻血!!」

「ちょっと麻衣ちゃん!」


私、真剣に悩んでるのに!




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