その背中、抱きしめて 【上】
毎日、放課後図書室での勉強会が続いた。
高遠くんがテストに出そうなところをピックアップしてくれて、そこを重点的に勉強する。
何でテストに出そうなところがわかるのかは謎なままだけど。
彼曰く
「基礎と応用。教科書に太字で書いてあるところ、先生が黒板に色チョークで書いたところ、そこはほぼ間違いなく出るでしょ。それプラスちょっとひねった問題。でも基礎が出来てれば、ちょっと頭使うとわかる程度の応用問題ですよ」
そりゃ理屈はわかるけどね。
ちょっと頭使ったくらいじゃ解けない応用問題が私には多すぎるんだよね。
あれ?
そういえば…
「高遠くん、放課後私の勉強に付き合ってもらって、自分の勉強大丈夫?」
「大丈夫ですよ。授業聞いてれば問題ないです」
余裕…!
やっぱり完璧だわ、この人。