イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。

ドキッと心臓が高鳴ると
周りも悲鳴を上げていた。

見るといつの間にか女性客や女性店員に
注目されていた。

先生は、カッコいいし
今だとベストセラー作家だと知れ渡っているから
どうしても騒がれやすい。

すると先生は、不機嫌そうに舌打ちをする。

「さっさと食え。見せ物にされているみたいで
気持ちが悪い」

「は、はい。」

私は、慌てて食べる。

チラッと見るとまだイライラしながら
食べていた。

楽しいデートにしたいはずなのに
何だか先生は、迷惑そうだ。

もしかしたら
本当は、嫌だったのかな?

そう考えると切ない気持ちになった。

お店を出ると無言のまま歩いた。
気まずい……。

何かないだろうか?
先生が楽しめる大人のデート。

「それで、次何処に行くんだ?」

次の行き場所を聞いてきた。

< 34 / 85 >

この作品をシェア

pagetop