イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
今がチャンスなのかもしれない。
でも……心の準備が。
パニックなっている私に先生は、
デコピンしてきた。
「痛っ……」
「アホ。冗談だ!
いくらなんでも昼間にするかよ」
先生は、意地悪に笑うと
立ち去ろうとした。
先生の……意地悪。
その背中を見ていると何だか
切なくなった。
もっと……先生と先に進みたい。
「……いいですよ!」
そう思ったら思わず口から出てしまった。
「はぁっ?」
先生は、驚いてこちらを振り向いた。
心臓は、ドキドキと高鳴っている。
恥ずかしくないと言ったら嘘になる。
でも、きっかけを自分から作らないと
また長期戦みたいになってしまうと思った。